"とわの庭" 2026年1月29日

吹
@ojamimi
2026年1月29日
とわの庭
とわの庭
小川糸
わたしにとって、人の存在というのは花束のようなものになった。人には、それぞれの匂いがあるけれど、みんな違う。それは、いろんな花が集まってひとつにまとめられた花束のようなもので、強い華やかな香りを出す人もいれば、ちょっとしおれたような、けれど不快ではない複雑な匂いを放つ人もいる。ひとりの人の匂いでも、そこにはいくつもの匂いが紛れていて、それがひとつに合わさって、その人独自の花束になる。 多くの人は、目が見えないことを不便だと感じるのかもしれない。けれど、わたしにはこれが当たり前なのだ。確かに、目が見えていたら嫌なことや怖いことに遭遇する確率は減るだろう。でも、見えたら見えたで、嫌なことや怖いことがなくなるとは限らない。いや、見えるからこそ、嫌なことや怖いことが増えることだってありえるのだ。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 途中までうんと苦しかったけれど、読めてよかった。 とわが閉ざされた部屋から いっぽ、にほ、踏み出したから出会えた世界や、知れたこと。世界に怖がりすぎず、おっかなびっくりでいいから、1歩目を踏み出してみよう。 とわのお庭もそうだし、マリさんのピアノの音色や、写真館のおじさん。自分と繋がる要素が多かったのも、感情移入しやすい理由だった気がするな。
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