
sae
@sae
2026年1月30日

みかんとひよどり (角川文庫)
近藤史恵
読み終わった
「ぼくの足元にいるピリカと、そこで息絶えている鹿の間にどれほどの距離があるのだろう。四本足で歩き、血液が流れ、ナイフで急所を刺せば死ぬ。」
山に増える鹿、猪などの獣を駆除することは、山に住む獣たちを守ることにも繋がる。獣が増えすぎると獣の食糧も足りなくなり生きていけない。食料が足りない獣たちは、里に降りて人間の暮らしを脅かす。だから猟師がいる。猟師が獲った獣を、命を、ジビエとして人間が食べる。
駆除された獣たち全てがジビエとして食べられるわけもなく、処理場でただ焼かれるだけの獣もいる。
私たち人間は、畜産物としての豚、鶏、牛を何の躊躇いもなく食べるけど、ジビエには距離があると感じる。私たちは平然と肉を選ぶ立場にいる。

