
Ⅲ月
@yomiii
2026年1月30日
読み終わった
2/1(日)追記
終盤あたりの整理がつかず感想を寝かせていた。
この話は、「差別に抗するとはどういうことか」を被差別側に立つ人々の視点から描いたものだった。計画実行時の太一の心情(差別に立ち向かうとは、生きることではないのか?)というような台詞を読むとそう思える。
在日、韓国ルーツなどの共通点を持ちながら、様々な背景と意志で生きる登場人物達をひとりひとり描く構成になっており、社会背景を含めてしっかり掘り下げられている。最終的に太一の計画にほとんどが集結することになるが、元々全員が何かしらの明確な目的意識のもとに動いているわけではない。この構成も、彼らの人生そのものが差別への抵抗である、ということを示す枠組みになっていると解釈することもできそう。
葵の登場やキャラ付けはやや唐突に感じたけど、言及は早くからされていた人物なので読み直したら違う感想になるかもしれない。
読むのに気合のいる小説だったけど読んで良かった。