つつじ "蒼穹の昴 4" 2026年1月30日

つつじ
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@m_tsutsuji0815
2026年1月30日
蒼穹の昴 4
蒼穹の昴 4
浅田次郎
「私は──」と、梁文秀は物静かに答えた。「中華の進士です。科挙登第に臨んでは天下第一等、状元の栄に浴しました。私は士大夫の矜りにかけて、外国のお世話になるわけにはまいりません。皇上陛下のお側を離れるわけにはまいりません。康君はそもそも公羊の学者でございますが、私は清国の官僚です」 「選良というものはその栄光と等量の責任を常に負っている。譚嗣同は状元たる者の歴史に対する責任が、個の一死を以て贖えるほど軽くはないのだと、僕に諭したにちがいない。」 「鞏固な藩閥政府の中にあって、朝敵の汚名を着ながらここまで出世を果たしたのは、決して宿命などではないぞ。生きようとし、尽くそうとし、世に出で郎党の汚名を雪がんとすればこそ、こうしてこの伊藤の幕僚を務むるまでになった。男の努力とはそういうものだ。私は少なからず、この男を尊敬しておる。まことの会津武士だ」
つつじ
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@m_tsutsuji0815
「男の努力とはそういうものだ」 80億人で「こういう努力」ができないものかと今も思っている
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