芦戸 "平和と愚かさ" 2026年1月31日

芦戸
芦戸
@acidgoodluck26
2026年1月31日
平和と愚かさ
期待以上に素晴らしかった。東浩紀という思想家・批評家には毀誉褒貶もあるだろうが、私には誠実な作家の一人だ。 哲学書的には、アカデミズムの手続きを意識的に踏み越えるような展開とアクロバットを抱えつつ、紀行文としての性質がそれらを文学的に貫いて哲学的強度も保ち、反対に紀行文としては抽象的な議論が多いが、エッセイとしての文学性が独特の感動を呼び起こし、エッセイほど素朴ではないのに、哲学的議論を著者ひいては読者に引きつけることで素朴にも読めてしまう。哲学、紀行文、そしてエッセイを横断する「平和」についての本作は、まさに本文中に記されるような思考の横断を実践する好著だと思う。 氏の著作では群を抜いて好きかもしれない。
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