
Shiori
@schwarzkatzes
2026年1月31日
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読み終わった
痛みや不安、恐怖といった感覚を感じ切る前に、とにかく取り除こうとするような問題解決のパターンのままでは、自分との対等な関係は築けません。
痛みを、不安を、恐怖を訴えざるを得ない自分の中にいる「その人」の言い分を聞くこと。
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要するにって言わないで 尹雄大
東畑開人さん著、「なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない」の中に「人は複雑なものを複雑なまま受け取ってもらえたとき、わかってもらえたと感じる」といったような記載があったことを思い出した。
同時に、塾の生徒から質問された「言葉を知る意味」に、「自分の複雑な感情の一部を表す言葉がみつかると、落ち着くから」と答えたことも思い出した。
人間の体は、まず感覚を通して何が起きているのかを把握し、脳がそれに反応するよう指令を出して、動く。それを瞬時にやれるようにできている。
これは生き物としての人の機能で、言葉は後からくっつけたものだ。
その一番最初の、体が反応した感覚を丁寧に感じ取ると、自分がいったいどんな感情になったのか、言葉になる前のふわふわしたものがあることに気づく。
嫌なことを言われて悲しかったとき、どうして自分が傷ついたのか、いかに自分の傷つきが正当なのか、誰かに説明するための言葉探しをする前に
、喉が詰まるような感覚、なんとなく胸の辺りがざわざわする感覚を感じ取ること。
そうすると、説明するために直す過程で埋まってしまいがちな本音がよく見える。
要するにって言わないで、体に浮かんだ感覚や言葉にならないものを、そのまま置いておく。焦らずとも良いのだと、優しく教えてくれる本でした。