
はづき
@stray_night
2026年1月31日
傷を愛せるか 増補新版
宮地尚子
読み終わった
傷を愛せるか、その答えが知りたくて手に取った。
結論から言うと、私が求めている答えは出てこなかった。
精神科医の海外エッセイ、日記、作品の感想、ほとんどがそのような感じ。でもそれらがあったから、作者の言葉が響いたのかもしれない、227頁の2行には結果として大号泣した。
答えが早く知りたくて謎の焦燥感を感じながら読んでた。救われたかったのだと思う。
印象深かった話が2点ある。
一つは、感情労働という言葉。初めて知った。感情労働で自分も消費されてる感覚はありつつも、一方で他者の感情労働から成り立つホスピタリティに癒されている現実がある。
搾取や強制はしたくないはずなのに、ないと自分が死ぬ、この労働はこんごもあるべきなのかどうなのか考えても答えが出ない問い。
もう一つは、ペットを愛し育てる人が社会的に恵まれない子供たちを育てれば理想的という言葉。(難しいだろうけどという言葉は勿論あった)
正直それは見当違いな話で、傷にまつわる話をするのであれば、注意すべき地雷なのではと思った。
少なくとも私にとって、子供、子育て、家族は地雷。
愛し育てた犬猫は飼い主を裏切らない、傷つけない、だから愛せる。人間は違う。
だから、愛せない。というより、人間を育てることに畏怖の念がある。
どれだけ愛したとて裏切る可能性がある、それを私は許せるだろうか。
許せないことも怖い。愛すべき存在なのに。
だからペットがいい、会話ができないから仕方ないよねって許し合える。
考え凝り固まってるよね。
もっと生きやすいように考えればいいのに。
新しい言葉を知れて勉強にはなったけれども、求めていた答えは得られなかった。


