
大皿
@zarabon
2026年2月5日
小鳥とリムジン
小川糸
読み終わった
リスセクシュアルの小鳥ちゃんが、それを克服する話。それで興味を持ったのだけど、個人的にはそのテーマよりも、そこに至るまでの前半の介護の話や、何度考えても自分を責める結論に至るところがすごく良かった。
私はじいちゃんとばあちゃんの介護するのが辛かったけど、この本読んで、この気持ちわかるなーってなれた自分が誇らしかったし、この本を感覚的にわかるために、じいちゃんばあちゃんが私に介護をさせてくれたのかもって思うくらい、素敵な言葉や描写が多かった。
どうしようもないトラウマや不条理を経験すると、いくら考えても自分が悪かったっていう結論に行き着いてしまって、その結論でさえ「私は悪くないのに、結局私が悪いっていう結論を出してしまう私は弱いんだ、だめなんだ」と更に自分を責める要素になってしまうの、すごくすごくわかる。こうなると、私にこう思わせてくる世界と、その世界で上手く生きていっているように見える他人が全て憎くなってくるんだよね。
実際に性嫌悪を克服するのはちょっとあまりに呆気なく感じたし、理夢人が所謂"理解ある彼くん"すぎて夢物語じゃんって思ったけど、それでもこんなふうに性行為をできるようになれたらと素直に憧れた。
前作の『ライオンのおやつ』も気になる。
