
さおり
@prn990908
2026年1月31日
名著でひらく男性学 <男>のこれからを考える
天野諭,
川口遼,
杉田俊介,
西井開
読み終わった
ふ、複雑だ〜!でもこの複雑さをちゃんと見つめていきたいなと思った.内容としては複雑だけど対話という形をとって記されているからスラスラ頭に入ってきやすい.1章は4人それぞれの発表とそのあとに少し補足みたいな形がとられていて、1人1冊自分が語りたいテーマについての本の内容とそれについて自分の論を話されていてそこで紹介された本4冊とも読みたくなってしまった.テーマが保育の現場の話から戦争というところまでとても幅広く「うわ〜そっかそうだよな、言われてみたらそういうところに全然考えが及んでなかったよな…」みたいにたくさん思わされた.戦争では男も女も「客体化」される、男は「兵士」として徴兵され、女は「慰安婦」として働かされる、でも男は一瞬まがいものではあるが主体性を取り戻せるときがある、それが慰安婦と肉体関係を結ぶ時だ、という内容を目にしたときに「うわ〜、もう……うわ〜」となってしまった.そのあとに、強制的に徴兵されたという点においては確かに被害者であるといえるかもしれないが、そのことで慰安婦への加害がなかったことになるわけではない、というようなことが書かれていて、いやまじ…まじでそこなんよ…という気持ちになったし、男性学、決してフェミニズムと敵対するようなものではないなと強く感じたし、こういうところをちゃんと深く掘っていけばわたしたちはもっと力強く手を取り合うことができる、そう思う.2章は4人の対話という形で進められて、そこでも昨今のバックラッシュのことやメンズリブの孕んでいるリスクのことや、「キモイ」という言葉のこととかテーマは多岐に渡っていて、読みながらずっと「ンンンンン」と小さく唸っていた.西井さんが「僕はキモイって言われるの嫌です!」と言い切っていてそこがとても良いなと思った.

