家之中ゴロリ "人間の絆(下)" 2026年1月31日

人間の絆(下)
人間の絆(下)
サマセット・モーム,
金原瑞人
「大事件」はなく淡々と、だからこそ「大逆転」もなく粛々と、人が生きることの難しさが描かれる。 上巻同様、冗長といえば冗長だけれど、ここまでしつこく描かないと、最後にフィリップが見つける答えが真に迫ってこないのかな。 モーム先生は劇作家だなあという感じがする。 何度も読み返したが読了は今回がたぶん初めて。 昔は登場人物の怠惰さ、愚かさ、楽観さに耐えられなかった。そういった弱さは自分の中にもあって、直面化できなかったのかもしれない。 歳を取って、自分も他人もそんなものだ、と諦められるようになったということでしょう。 ということはさらに年を取ってから読めば、また別の面白さに気づくことができるかもしれないですね。
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