めめ "アルジャーノンに花束を新版" 2025年3月12日

めめ
@sara1021
2025年3月12日
アルジャーノンに花束を新版
アルジャーノンに花束を新版
ダニエル・キイス,
小尾芙佐
『アルジャーノンに花束を』ダニエル・キイス 幸せってどういうことだろう 人に好かれるってどういうことだろう 知識を持って、すべてのことがわかるようになることは幸せとは限らなくて、愛の与えあいは難しくて、自分が変われば自分が愛する人も自分を愛してくれる人も変わって、辛かったり、幸せだったり 絶対に嫌だと思っていた場所やことが、自分の変化によって希望を持てる場所と変わって行ったり 「世界」というのはつまり、はっきりとした正体なんてものは最初から持っていなくて、全てはそれを感じ取る自分自身に全て左右されるということを感じた チャーリィは愛されたくて知能を得た でも彼は知能を得て愛されなくなった、というより、愛と信じていたものがそうではなかったとしり、愛が歪み、そして失った やがて知能を手放し、もう一度彼は愛と幸せを感じる そして最後に残ったのは「アルジャーノンに花をそなえてあげてください」という、チャーリィ自身の中に眠っていた曇りなき愛 あなたはどうして僕に目を描いたんだ あなたはどうして僕に手を作ったんだ 「本当のこと」を知覚するための目や手なんかない方が、愛や幸せなどという形なきものを知覚するには良いのかもしれない チャーリィは特例なんかじゃなくて、実際はすべての人の人生の縮図なのかもしれない すべての人は一生をかけて色々なものを得て、最後は全てを手放すだけだ 果たしてそれは、ただ虚しいだけのことだろうか
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