よろこびイサンディ "AIエージェント" 2026年2月1日

AIエージェント
本書にはAIエージェントが平和的に社会で運用されるユートピアのみが描かれている。 けれど、悪質な国家元首が跳梁跋扈する今の世界情勢にあって、彼らや彼女らが使用するであろうAIエージェントをハッキングして変数を弄ることができたとしたら、世界は第三次世界大戦への道を転がり落ちていくことになりはしないか。 今のきな臭い世界情勢、悪質な国家元首の挙動などを観ていると、そこに自制的な歯止めが掛かるとは到底思えない。 そういったハッキングを国家ぐるみで遂行するならず者国家も、AIエージェントが実現する未来には、まだ存続しているのではないか。 スマホが登場し、20年近く経った。 この時代の突端にあるAI技術をはじめとした昨今の科学技術が、世界を住みよくしているとは、個人的には到底思えない。 茹でガエルとしての我々を茹でているのも我々であるという、冗談のような事態が眼前にある。 本書は蛙を茹でるための科学技術について、現状報告が記載された料理本なのではないか、と皮肉を連ねてみる。 本書と著者に罪はなく、記載されている対象が人口に膾炙する未来を想像し、ゾッとしてしまった。 自分がどう足掻こうと、時代は進むのであろうが、そんなことを考えた。
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