
Anna福
@reads--250309
2026年2月1日
バウムガートナー
ポール・オースター,
柴田元幸
読み終わった
老いと過去を述懐する物語というより、書かれたものがどのように他者へ手渡されていくかを描いているようだ。
亡妻の未発表作品を読み研究しようとする、まだ会ったこともない院生ビービーの存在は、テクストを受け取り、読み、意味を与え直す存在として作家にとっての読者自身と重なっているように思える。
書かれた言葉は書き手や遺された者の手を離れ、読む人のもとで新たな関係を結ぶ。
終わりは、始まりに向かって開かれている。



