
転寝
@uta_tanezz
2025年3月5日

みんなの「わがまま」入門
富永京子
読み終わった
社会運動を専門に研究されている富永京子さんの本。
この本の中では、「わがまま」を「自分あるいは他の人がよりよく生きるために、その場の制度やそこにいる人の認識を変えていく行動」と定義している。
その上で、なぜわがままを言う人は煙たがられるのか?や、逆にわがままを言うことの有意義さについて、さまざまな研究を用いて丁寧に解説されている。
自分が属するコミュニティで自分は説得力がないと感じたら、社会に対して意見を表明して仲間を集めればよいという内容には励まされた。
あと、デモや街頭演説だけでなく、些細なモヤモヤについて身近な話すことも理論的には「経験運動」と呼ばれる社会運動なんだと初めて知った。
また受け入れられないものに対して代わりのものを自分で作ってみたり、zineを作成するのも立派な社会運動だそう。
この世は社会運動で溢れているな...という新たな視点をもらったし、自分も小さく「社会運動」をしてみようかと思わせてくれる本でした。


