
ペリー
@periperiperry
2026年2月1日
深い河 新装版
遠藤周作
読み終わった
いいものを読ませていただいた⋯
何か自分を生かしたものへの「後ろめたさ」に悩まされ、それぞれの儀式的行いを経てそれを解消し、人生に秩序を取り戻していく。でもその秩序にも綻びがあるってことを、きっとそれぞれが感じてもいる⋯そんな雰囲気があって、その割り切れなさがすごく良い。
そこから逸脱した、(おそらく主題の)美津子と大津の話は一層良かった。
美津子は、自らの世界を規定する幻想の向こう側に行きたいのだろう。それ故、そういう枠組みを持たず、形式としての義務に従う(ように見える)大津に執着するのだと思う。大津は自身の行いを「イエスの真似事」と言うものの、その行いは限りなく純粋な形式に近いように思える。だから崇高なのだ。
ラストは解釈の分かれるところだろうが、大津にとって救いであり肯定であった、というのが個人的な感想。


