
蜜蜂
@mitsubachi
2026年3月11日
舟を編む
三浦しをん
読み終わった
最近辞書が必要になり、そういえば辞書がテーマの小説があったなと積読の山からこの本を引っ張り出して読み始めた。
親しみのある読みやすい文体で書かれていて、あたかも自分が編集部にいるかのごとく、紙の擦れる音が聞こえ、隅々まで情景が見えてくるような繊細な描写が素晴らしかった。
移り変わる季節と時が止まったように静かで閉鎖された空間、膨大な量の言葉を扱う現場と無口で不器用な主人公の対比に引き込まれる。
他の登場人物も魅力的で、章が進むごとに変化するそれぞれの人生や想いに心が揺さぶられた。
広大な言葉の海から自分の分身を載せる言葉をすくうために欠かせない辞書。その辞書づくりがこんなに大変だとは想像したことがなかった。
辞書づくりに携わる方々への敬意を強く感じた。
ずっと手元に置いておきたい素晴らしい本でした。
(過去にドラマ化されていたことは後で知った)