
混沌
@kon_10n
2026年2月1日
老人と海
アーネスト・ヘミングウェイ,
高見浩
読み終わった
昨年の11月、大好きな祖父が旅立った。
祖父は若い頃から釣りが趣味で、仕掛けを作る祖父の横顔を隣にぴったりくっついて眺めていた。
一緒に浜まで散歩へ行って祖父と眺めた海。磯のにおい。グローブのように大きな祖父の手。
怪我をしてから大好きな釣りに行けなくなった祖父。危篤となってから、何度も持ち直して少し長くこの世界にとどまってくれた祖父。
海と向き合い、己との死闘を繰り広げるサンチャゴの姿にどうしても祖父が重なってしまって、どうしてもページをめくれなくなった。指導教員の言葉に甘え、授業で作品を読み終えるまでゼミも休ませていただいた。
四十九日が過ぎ、なんとなく向き合えそうな気がして続きを読んだ。文学としてではなく、祖父に会うために、読んだ。物語の中に、祖父がいた。
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「だが、人間ってやつ、負けるようにはできちゃいない」



