久保みのり|書店よむにわ "スノードームの捨てかた" 2026年2月2日

スノードームの捨てかた
「絵美はさあ、もしわたしが『わたしの分まで独身してくれ』って言ったらどう思う?」 さらさはわたしと目を合わせなかった。 「え?するする。さらさもわたしの分まで子育てしてくれてるなあって思うし」(p.28) ふわっとした登場人物の内面や食事の描写がエッセイの雰囲気と重なる。引用の部分は結婚に迷うアラサーならグッとくるシーンで、この状態にいけたらいいよねと羨ましい気持ちになった。 「それから主人公は幸せに暮らしました♪ちゃんちゃん♪」が苦手なので、どのお話も気持ちよく読めた。捨てることにまつわる作品集と聞くと「湯気」の意味深ぐあいが気になる。春奈は「こんな人いるかな?」という不審さ……。周りにいないだけ、か?
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