しゅう "人形館の殺人 <新装改訂版>" 2026年2月2日

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@shuu62
2026年2月2日
人形館の殺人 <新装改訂版>
綾辻作品に戻ってきた。 「人形館の殺人」、館シリーズの4作目である。 今回は前情報も一切なく、レビュー等も見ていないので新鮮に楽しめるはずだ。 以降の感想は会話ログに順次追加
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@shuu62
(ネタバレ有) 50ページほど読み進める。 本当に読みやすい。ミステリーを綾辻作品から入ったせいか、実家のような安心感がある。 京都の光景、街並みが思い浮かぶような丁寧な描写。 しかし漂う不穏な気配とゴシックな雰囲気…、前3作と少し毛色が違うような気がする。 島田は最初の手紙に名前があっただけで、この物語は飛龍想一を中心に動くのだろうか?だとしたら探偵役は? 島田来い!と念じつつページをめくる事にする。
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@shuu62
(ネタバレ有) さらに80ページほど読み進める。 今だ探偵役というものは現れていない。 想一を中心とした内的世界と現実に起こる事件との符合、ついに放火殺人事件まで起こってしまった。 列車事故が今回の事件の起点とするならば、石が置かれているというのは、すなわち置き石の事だろうか? さらに合鍵が焦点となっているが、1つ思いつくのは想一自身が犯人であるという可能性は無いだろうか。 想一の列車事故を経て新しい人格を作り出したとか…。 人形がどう関わってくるのかも気になる所だ。 人形の中は空洞であるからして、中に人間が入り潜む事は出来ないかと考えたが、荒唐無稽だろうか。 気になると言えば辻井雪人。完全に綾辻行人のオマージュであろう人物はただの先生の遊び心なのか、それとも何か重要人物なのか…。 まだまだ全貌は見えてこない。
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@shuu62
(ネタバレ有) 読了。結局、この物語はどこまでいっても飛龍想一の物語であった。 綾辻作品といえばあらゆる対比構造で構成されているが、今回は精神の対比構造が描かれていた。 いや、今回は島田さえも想一の一部であったのだから、三つ巴の構造か…。 人形館こと緑影荘も中村青司の建築では無かったし、過去触れてきた綾辻作品の中でも異質なようだ。 いくつか惜しむべき点がある。 まず人形館の舞台装置としての役目だ。 今回の物語は想一の物語であり、舞台がどこであろうとも、架場と出会う事があれば《彼》は犯行を行っただろう。 父、貴洋が遺した興味深い人形たちが、《彼》の事件にあまり関わる事が無かった事が残念だ。 もう一つは島田の活躍が無かった事。 これはもう個人的な興味になってしまうが、やはり館シリーズは島田に活躍してほしい。 今回の物語は探偵役もおらず、常に想一から視点、内的世界で閉じており、島田はこれまで、ある意味で閉じた館の世界を壊す役割を担っていたのだが、今回はその役割がおらず、ただ館の世界の中で完結していた。 やはり館シリーズには島田が必要だ! 次こそは島田の大活躍を願ってー
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