
なみなみ
@naminami_coffee
2026年1月23日
ショウコの微笑
吉川凪,
小林由紀,
チェ・ウニョン〔崔恩栄〕,
横本麻矢,
牧野美加
読み終わった
韓国文学に触れてみたかった。
少し悲しみのある世界観、でもそこに並ぶ優しい言葉に心がほんのり照らし出されるよう。
本の中で最も心に残ったのは、「シンチャオ、シンチャオ」。
ドイツで暮らす韓国人家族とベトナム人家族は週に一度夕食をみんなで食べて、それぞれの国の歌を歌い合うほど仲の良い家族だった。ある日、授業でベトナム戦争について学んだことをきっかけに、夕ご飯の中で戦争の話を一言だしてしまったことで、悲しい歴史の蓋が開き、両家の間に深い溝が生まれてしまう、という話。
悲しい記憶を口にせず、同じ民族だからといって軽蔑することなく受け入れたご家族の心中を思うといかばかりかと思うとともに、決して意地悪でなく、自分が知っていることをただ口に出したことで母親が謝罪しているのを見る韓国人少女の心もまた、辛かっただろうと本を通して心に寄り添う。
私たちは世界の様々を表面的なことでしか知らなくて、自国のことですらそうなのかもしれない。そうであるならせめて、表面的な見方で判断することはやめたいと思った。
かなり重たいテーマにも関わらず、さらりと文章にしてしまえるのがすごい。韓国文学が面白いという人たちの気持ちが少しだけわかった気がするし、もっと触れてみたいと思った。韓国だけでなく、いろんな国も。


