
猫
@mao1012
2022年10月17日

コンビニ人間
村田沙耶香
読み終わった
かつて読んだ
コンビニという社会の中で、生きてきて始めて必要とされ、普通になれる場所。普通じゃなければ淘汰され、糾弾される。
コンビニでの朝礼、復唱する挨拶の下りで少し辟易とした気分になった。私はもしかしたら社会に馴染みたくないのかもしれない。結婚をして、家庭を持って、幸せに暮らすことが『当たり前の幸せ』であり続けるのなら、私にそんな幸せは必要ないなと思った。
主人公はコンビニを辞めたが、また自分を必要としてくれる『コンビニ』に再び戻っていった。結局、自分が自分でいられる場所があることが、自分の幸せに繋がる。
仕事で認められれば、続けられれば、自分自身を肯定され、自分の存在意義があるように感じる主人公の気持ちは何となく理解できる。
