
うどん
@ezm4sy
2026年2月2日
三月は深き紅の淵を
恩田陸
読み終わった
・待っている人々
昔ほど褒める気にならないのは多分割と覚えていたからだろう。最後の説明的な会話は本当によくない。
・出雲夜想曲
そうかこんな終わり方だったか。悪くはないね。
・虹と雲と鳥と
「美佐緒に冷たくされたショックよりも、彼等に哀れまれることの屈辱の予感にひりひりとこめかみが痛んだ」(p.225)
↑これまさに”男は女の所有を通して男からの承認を欲している”っていうよく言われるやつで恩田先生流石っス…になった。
なーんかどことなく恩田陸っぽくなさを感じるんだけど何故だろう。視点や時系列がコロコロと変わる(例えば伊坂作品っぽい感じ)のは確かに珍しい。でも二人の少女の死を巡る物語と、辿り着く真実ひとつひとつのやり切れなさ、終わり方なんかは実に恩田陸らしいかもしれない。
・回転木馬
端的に言って駄作だと思う。ここまでの3点が悪くなかったからこそ、この終わり方はもったいない。やりたかった試みは理解できるが、それを十分にエンタメとして昇華することができていない。『麦の海』のいつくかの箇所を引用したりしているが、どちらを先に読んでも効果的になっていないのではないかと感じる。でもこれは僕の読み手としての技術が不足しているせいかもしれない。ごめんない、恩田先生。
思えば、どれもミステリとしての型に則っているんだな。