糖
@inwatermelon_
2026年2月2日
未来をつくる言葉
ドミニク・チェン
読み終わった
以下は作者のプロフィール。
ドミニク・チェン
Dominique Chen
1981年生まれ。フランス国籍、日仏英のトリリンガル。博士(学際情報学)。NTT InterCommunication Center [ICC] 研究員、株式会社ディヴィデュアル共同創業者を経て、現在は早稲田大学文化構想学部教授。人と微生物が会話できるぬか床発酵ロボット『Nukabot』の研究開発、不特定多数の遺言の執筆プロセスを集めたインスタレーション『Last Words / TypeTrace』の制作を行いながら、テクノロジーと人間、そして自然存在の関係性を研究している。
ぬか床発酵ロボット!?、と気になって手に取って読んだ本。
全9章が、文字通り世界を飛び移っていくように、ちがった景色を見せ、教養の深みへと誘ってくれる。
この本のジャンルはなんだろう? 底知れない知的探究心を持つ著者による、精神的な冒険譚であるとともに、リアル冒険譚というのがしっくり来る。
互いを完全にわかり合うことなどできない。だけれど、そのわかり合えなさの接点から意味や価値が生まれ、新たになにかが始まる。さらには、表現しきれなかったものやこぼれ落ちてしまったものからでさえ。
著者のようにたくさんの自然言語・人口言語を操る人には、世界がもっと複層的で多義的に見えているのだろうなと羨ましく思った。でも、標準的な日本語話者のわたしにとっても、わかり合えなさ・表現できなさを大事にすることで触れられるものはあるかもな。
図書館で借りたけれど、買って手元に置いておきたいと思った。

