
橘海月
@amaretto319
2026年2月3日
逆ソクラテス
伊坂幸太郎
読み終わった
小学生が主人公の五つの短編集。物語の中には何度か転校生が登場し、彼らは秩序を破壊する。秩序と言われると聞こえがいいが、場合によってはいじめの構図だったりもするから侮れない。転校生ゆえにそれが可能で膠着をぶち破る様はハラハラしつつも爽快だ。
決めつけが多い担任に、飄々とした担任も登場し、出てくる大人も多彩だ。あの、小学校が世界の全てだった頃を思い出した。
物語は小学生の過去と今を行き来する。小学生の頃に思い描いていた未来と実際の大人の姿は異なるが、それは必ずしも悪い方向ではなかったりする。物語のある先生が言うように、未来も何が正解かも誰にもわからない。それでも考え続けることが大事なのだと思える。このあたりは、ドラマ御上先生でくり返し言われていたことに通ずるかもしれない。

