たにこ "哲学はランチのあとで" 2026年2月3日

哲学はランチのあとで
哲学、宗教学、倫理学に精通している著者が、身近な娯楽である「映画」を通して生きることなどの問いに先人たちからヒントをもらう本。 本当にいろんな映画を紹介してもらえるし、哲学者も俗物的なことを考えたりするだなと思ったり。 過去に読んだ「人生を変えた本と本屋さん」で紹介された、キルケゴールの『死にいたる病』が引用されていたのも個人的にアツかった。 途中に出て来た「アマデウス」は個人的にめちゃくちゃ気になったので見てみたい。
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@chico75_11427
・人間の根源的なものは「食」 「人間の最初の感情は、自分が生存しているという感情であり、人間の最初の記憶は、自己保存のための配慮であった。大地のさまざまな産物は、人間が必要とするすべてのものを供給してくれたし、こうした産物をどのように使うべきかは、人間の本能が教えてくれた。 ルソー『人間不平等起源論』(中山元=訳)」 →人間が大地の恵みをどのように使い、食べていくかは、人間の本能が「もともと知っていた」が、人間の「もっと、もっと」という欲望には際限がありません。その欲望が自己保存の域を超えた時、人間という奇跡の存在の終わりが見えてくるのではないか。
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・本当の自分、について 「自己とは関係そのものではなくして、関係がそれ自身に関係するということなのである。 人間は無限性と有限性との、時間的なものと永遠なもの、自由と必然との総合、要するに、ひとつの総合である。 キルケゴール『死にいたる病』(桝田啓三郎=訳)」 →人間は「コレが自分です」というものがなく、矛盾したものの間で反省しながら、自分がどうあるべきか選ぶもの。哲学者キルケゴールも、婚約者と婚約した後で自ら解消し、さらにその後に未練タラタラのラブレターを送るなど、矛盾しまくっている人です。でも、それで良いのです。それが人間だからです。
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・重度の潔癖症を知らぬ間に治してしまう「愛」の力 「たとえ、人々の異言、天使たちの異言を語ろうとも、愛がなければ、わたしは騒がしいどら、やかましいシンバル。たとえ、予言する賜物を持ち、あらゆる神秘とあらゆる知識に通じていようとも、たとえ、山を動かすほどの完全な仰を持っていようとも、愛が無ければ、 無に等しい。 『新約聖書』 コリントの信徒への手紙」
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・挫折こそが重要であること 「比喩的に言えば、それはある著作家がうっかり書きそこないをし、その書きそこないが自分を書きそこないとして意識するにいたった場合のようなものであるーけれども実を言えば、それはおそらく誤りなのではなくて、はるかに高い意味では、全体の叙述の本質的な一部をなすものであったかもしれないのである。 キルケゴール『死にいたる病』(桝田啓三郎=訳)」 「苦しみ悩む者は、自分で苦しんだことのない人たちに、決して頼しない。 ヒルティ『眠られぬ夜のために』(草間平作・大和邦太=訳)」 「高い種に属するものほど、完成することはまれである。 ニーチェ『ツァラトゥストラ』(手塚富雄=訳)」 →挫折するということは、人間がそれだけ「大いなる可能性」を秘めている。
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・他人のことばかり気にしていることについて 「他人の魂の中に何が起っているか気をつけていないからといって、そのために不幸になる人はそうたやすく見られるものではない。しかし自分自身の魂のうごきを注意深く見守っていない人は必ず不幸になる。 マルクス・アウレーリウス『自省録』(神谷美恵子=訳)」 「われわれの苦悩のほとんど全部が社交界から生ずるものであり、健康に次いでわれわれの幸福の最も本質的な要素をなす精神の平静ということが、ちょっとした社交のためにも危うくされ、したがって相当程度の孤独がなければ存立しえないものなのだから、それだけの理由から考えてみても、社交界を必要としないほどのものを本来わが身に具えているということは、大きな幸福である。 ショーペンハウアー『幸福について1人生論ー』(橋本文夫=訳)」 「自立と孤立は異なるものである。 河合隼雄『家族関係を考える』」
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・幸福とは何か? 「自分自身の事以外のことに目的を定め、ひたすらそれをめざす人だけが幸福なのだと私は思った。それは他の人の幸福や社会の改善進歩であるかも知れないし、技を磨き研鑽を積むといったことであるかも知れない。いずれにせよ、それらを幸福になるための手段としてではなく理想の目的としてめざす人だけが、幸福なのである。 J.Sミル『ミル自伝』(村井章子=訳)」 →何かに打ち込む時、周りの理解や協力を得ずして成し遂げられることは難しい。周りの心を動かすのは「他者を幸せにしたい」という強い信念。 「名誉を愛するものは自分の幸福は他人の行為の中にあると思い、享楽を愛する者はっ感情の中にあると思うが、もののわかった人間は自分の行動の中にあると思うのである。 マルクス・アウレーリウス『自省録』(神谷美恵子=訳)」 →幸福は「自分がどう動くか」の一点にある。他人に期待、他人の価値観に迎合する、などでは何にもなれない。
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