阿部義彦 "諸星大二郎短編集成(2)" 2026年2月4日

諸星大二郎短編集成(2)
小学館より隔月刊行で始まった『諸星大二郎 短編集成』第一回配本は2巻からでこの後は3~11までで最終回が最初期の1巻※生物都市となってます。編年体による編集でこの第2巻には75年から78年に発表された作品群です。著者によるあとがきと解題付きです。8割は既に読んでましたがこの巻では『アダムの肋骨』『男たちの風景』が圧倒的。どちらもジェンダーSFみたいな感じ。前者は特に女性とはを哲学的に問う暗示的黙示録。ディックが『高い城の男』で見せた、歴史反転SF『マンハッタンの黒船』はアメリカが鎖国をしてそこに日本の黒船が開国を迫る、ユーモア溢れる中編。ドンマイダンス(ええじゃないか!)には大ウケ。『召命』『真夜中のプシケー』は多分初めてでした。今回は初期から2番目の時代なので、カラー原稿が皆無なのが残念。しかし、民俗学、神話、遺伝子工学、兎に角ブッキッシュな作家だと言うのは嫌でも分かります。今後も楽しみです。
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