🔖ぼう|読書記録 "回樹" 2026年2月4日

回樹
回樹
斜線堂有紀
めちゃくちゃおもしろい!けれど、どこか寂しさを感じる作品。 人が死んだ後にその人に対する想いってどうやって変化していくのだろうって想像したことはあったけど、この『回樹』の設定は想像もしたことなかったし、何だか「死」という概念が薄れるような感じで少し気味が悪い。だけど、もし実在するものならば、愛する人が亡くなったときに私も縋り付いてしまうのだろうなと💭 6篇あるなかでも、「奈辺」がお気に入りのお話。 実際にあった、ある、白人と黒人で区別する人種差別という問題に緑色の肌をした宇宙人という人種(?)が登場するSF要素が加わることで、重くなりすぎずコミカルかつ胸にグッとくるお話に。 セリフに人種差別される側とする側の胸の内が表れていて、苦しくなりつつ、物語の結末としては明るい方向に向かったのでホッコリしました。 「奈辺」だけではなく、どのお話も実際に人々が抱く感情(人の死に対する感情、人やものに対する愛情)や起きている問題(墓地問題、人種差別問題など)がベースにあるから、SF作品集といってもどこか今日できる部分があって読みやすかったし、面白かったです!
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