
ゆう
@langern_1999
2026年2月4日
アンダーカレント
豊田徹也
読み終わった
家業の銭湯を切り盛りする主人公の女性。
その女性のもとから失踪した夫。
営業を再開する為に組合の紹介で働きに来た男性。
男勝りな主人公と温かい周りの人々と過ごすユーモアのある日常の裏で、忘れられない夫の失踪や(無意識に蓋をしている)過去のトラウマが時折陰りを見せる。
「人をわかるってどういうことですか?」
人それぞれには表面には出さない(出せない)、隠れた感情や人間性がある。ただ一緒に過ごしてきたからといってちゃんとわかるわけではない。
アンダーカレント(undercurrent)なのである。
思い返せば、相手のことをわかっていなかった(わかろうとしなかった)ために私の前からいなくなった、私の方からいなくなった人が何人もいる。
相手の本当の姿を見ようととして、自分の姿もきちんと見て、顧みて、話し合って。
大切な人を失わないためには人をわかる努力を、向き合う勇気を持たなければならないと思われてくれた一冊。






