アンダーカレント
11件の記録
ゆう@langern_19992026年2月4日読み終わった家業の銭湯を切り盛りする主人公の女性。 その女性のもとから失踪した夫。 営業を再開する為に組合の紹介で働きに来た男性。 男勝りな主人公と温かい周りの人々と過ごすユーモアのある日常の裏で、忘れられない夫の失踪や(無意識に蓋をしている)過去のトラウマが時折陰りを見せる。 「人をわかるってどういうことですか?」 人それぞれには表面には出さない(出せない)、隠れた感情や人間性がある。ただ一緒に過ごしてきたからといってちゃんとわかるわけではない。 アンダーカレント(undercurrent)なのである。 思い返せば、相手のことをわかっていなかった(わかろうとしなかった)ために私の前からいなくなった、私の方からいなくなった人が何人もいる。 相手の本当の姿を見ようととして、自分の姿もきちんと見て、顧みて、話し合って。 大切な人を失わないためには人をわかる努力を、向き合う勇気を持たなければならないと思われてくれた一冊。






風邪ひき@damdamdan2025年8月14日読み終わった友人の映画監督が『いつか映像化したい』と言ってたので、ふと思い出して読んでみた。(ちなみに映像化の方は彼ではなく売れっ子の今泉監督が手がけた) 静かな中にささやかな日常のユーモアや温かいものがある。でもその底流(アンダーカレント)には過去の出来事が影を落としていて…、という内容で、心の動きを無言の芝居やさりげなくも優しいセリフで見せてくれて、これは確かに映像化したくなる名作。 自己評価が低いながらも日々一生懸命に生きてる人々って、もう共感しかない。少しつらい気持ちにもなるが、人間の強さが印象に残る。







