アマヤドリ "太陽諸島" 2026年2月4日

太陽諸島
太陽諸島
多和田葉子
三部作読み終えた。 途中からは物語そのものが発展していくというよりは、自分の根から(言語や国など)離れて生きるうえで見えてくる事象の中を揺蕩うような感覚で読んだ。 “母”なるものから切り離されその母体を失ってゆく旅は何も異国に住まずとも私たちすべての子ども時代に味わったことでもあるのだけれど、そういう世界と自分の間の齟齬のようなものを人間がどのように噛み砕き、または隠しながら触れ、捨てては取り戻しするか、そういうものたちの羅列が、この物語の中にさらに潜り込み、混ざり込んだものだったらどういう作品になったのだろうなというふうに、読み終わってから考えたのでした。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved