
雪村
@lastleaf_joker
2026年2月5日
たったひとつの冴えたやりかた
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア,
浅倉久志
・今のところ一番好きな海外小説です。もちろん表題の「たったひとつの冴えたやりかた」がです。世の中にはどうしても避けられない不幸な出来事がたくさんあって、その中で自身の美学を失わず、「死」すらも乗り越える2つの生命体の美しさを見事に描き切った名作だと思いました。
英題は『THE STARRY RIFT』であり、『たったひとつの冴えたやり方』というタイトルは本文から引用して翻訳したもの。「冴」だけ漢字というのがとても良い。小説のタイトルとしてもトップクラスに好きかもしれない。
・「衝突」は海外小説の翻訳でありながらバンバン造語が飛び出してくるSF小説という超絶読み難い要素がてんこ盛りの内容ではありますが、第一次世界大戦のきっかけとなった「サラエボ事件」を神回避したイフ世界を見ているような非常に秀逸な内容となっていてめちゃくちゃ面白いです。切ない物語を書かせたらこの人の右に出るものはいないんじゃないかと思わざるを得ない大傑作です。