
雪村
@lastleaf_joker
- 2026年1月9日
夜は短し歩けよ乙女森見登美彦・「オモチロイ」や「なのかしらん」などの独特な言葉遣いや感性を持っている女子大生の少女と、その先輩である小難しい言葉を並べる男子大学生が文通のような形で記憶を辿っていくかのように4編の物語によって徐々に惹かれ合っていく様子が小気味よく紡がれている。 ・京都を舞台に毎話、少しのファンタジー要素が密接に絡んでくるのが特徴。しかしあくまで現代がベースになっており、ファンタジー部分は物語を盛り上げるための舞台装置として留まっている印象。 会話の面白いカップルの会話を喫茶店で盗み聞いているかのような、2人のキャラクターさえ許容できれば不快感のない、読んでいて非常に楽しい物語だった。 (情景描写がイカつかった。ちょっと多すぎるくらいかも) - 2026年1月9日
人間失格太宰治・人間、失格。無論、とんでもない文章力で人が廃人となっていく様(実話ベース?)をリアルに描かれているが、これともう1作を最期に太宰が自死をしている点でこの作品の格というものが1つ上がっている。そりゃ計らずとも文豪の全人生が乗っかった生き様小説にはこの世の全創作物が太刀打ちできるわけがない。 ・人間が廃人となっていく様を完璧に描き切った超名作であり、はしがきとあとがきの使い方も現代に活きているオシャレなものだった。ページ数もそこまで多くなく、ページ数から考えて約5万字くらいだと思うが、このテーマでこの文量を書くのは凄く難しいことのように思う。 だけど初めて読んだはずなのに初めて読んだ気が一切しなかったのは、この本に影響を受けた様々なクリエイターの創作物によって知らず知らずのうちに自分が多大な影響を多分に受けていたからだと思う。現代の漫才師は「ダウンタウン」の影響を多分に受けていて、その影響下の漫才を散々見た後に当時は画期的であったはずのダウンタウンの漫才を見ても新鮮には感じられない現象と似ている気がした。 ・絶対これ晩年に書いたやつじゃんと思ったら当たってた。遺書じゃん。
読み込み中...