
いちのべ
@ichinobe3
2026年2月5日
富士日記(上)
武田百合子
読み終わった
上巻を読み終えてしまった。いつまでも読んでいたい、読み飽きない日記。
> 坂本さんにふぐの干物を頂く(この干物、とてもおいしかった。肉が厚くて、ひごひごしていて)。
「ひごひごしていて」という表現、初めて目にしたけどその美味しさが浮かぶようで好き。
> いいよ。言わないよ。これからは自分一人乗ってるときにいうことにしました。何だい。自分ばかりいい子ちゃんになって。えらい子ちゃんになって。電信柱にぶちあたったって、店の中にとびこんだって、車に衝突したって、かまうか。事故を起して警察につかまってやらあ。この人と死んでやるんだ。諸行無常なんだからな。万物流転なんだからな。平気だろ。何だってかんだって平気だろ。人間は平等なんだって? ウソツキ。
この日の一連のエピソードが痺れるほど好き。
初読の今回、特に序盤は、百合子の食べる量や、百合子の言動、負けん気の強さをワーキャー楽しんでいた。
長い時間をかけて少しずつ読んでいたので、途中、自分が俳句を学び始めてからは草花の描写が気になったり、『僕には鳥の言葉がわかる』を読んだ後からは野鳥の描写が目にとまるようになった。
時間を置いて読み返したら、また違う発見がありそうで楽しみ。




