乖離 "地球にちりばめられて" 2026年2月5日

乖離
乖離
@karu
2026年2月5日
地球にちりばめられて
デンマークで言語学を研究する青年クヌートは、故国を失い異国の地をさすらう中で手作りの言語を生み出したHirukoに出会う。Hirukoの母語を話す人を探してふたりは旅に出る。多様で流動的なアイデンティティをもつ仲間を増やしながらふたりの旅は続く。 言語とは人類が何万年も続けてきた壮大な連想ゲームだと思った。 Hirukoの母語=日本語の単語へのクヌートの解釈は、日本語話者からするとトンチンカンな勘違いなんだけど、この勘違いを生む連想こそが言語の本質なのではないか(ここまで書いてこれって今井むつみ先生が『言語の本質』とかで書いてたアブダクション推論の話では……?となった。記号接地しちゃった) また、核エネルギー、環境問題、テロリズム、ジェンダー。さまざまな課題を仄めかす世界観が、言葉と戯れながら夢見るような会話劇にピリッとした刺激を与えている。 「俺たちの旅はこれからだ」エンドかと思いきや、三部作だと知る。まだ続きが読めるの嬉しい。
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