
しゅう
@shuu62
2026年2月5日
medium 霊媒探偵城塚翡翠
相沢沙呼
読み始めた
評判の良さそうなミステリを片っ端から読んでみようシリーズ。
こういった設定的にラノベっぽい(失礼か?)作品は普段は読まないのだけど、今は先入観で選り好みせずにとにかく読んでいる。
むしろ新しい好みが見つからないか、とても楽しみだ。
以降ネタバレ有りの読書ログは会話部分に。



しゅう
@shuu62
(ネタバレ有)
70ページほど読む。
なるほど、これは確かにミステリだ。
ミステリにはいくつか破ってはならない禁則があるようで、その内の1つに超能力がある。
そりゃそうだ、犯人が苦心して練り上げた犯行の謎を、論理でなく霊視やら読心術やらで解かれてはたまったものではない。
その上で、今作の霊能力には制限と限界がある。
それは探偵が使う七つ道具のようなもので、謎を推理するには役立つが、直接の解決には結びつかない。
結局、道具は手がかりを見出すだけで、謎は論理で解かなくてはならないのだ。
この作品の霊媒師、城塚翡翠はその役割を担っている。
探偵の七つ道具とワトスン役を一手に担うこの構造は、思ったより古風な作りなのかもしれないと、読みながら思った。

しゅう
@shuu62
(ネタバレ有)
第三話終わりまで読む。
城塚翡翠の古典的黒髪美少女像に個人的に懐かしい気持ちを感じつつ、こういう本が高校の図書室にあればいいなぁと思った。
超常の力を持って生まれた人生の意味を探る翡翠と、その翡翠に共感し推理作家としての優れた洞察を貸す香月とは単純な探偵とワトスン役にとどまらない関係性を感じる。
ただ…
やはり何本かミステリを読んでいると、何もかも怪しく見えてしまうもので、香月が連続殺人犯でなければいいのになぁと思ってしまった。
これはメタ読みも入るのだが、インタールードとして挿入される鶴岡のエピソードを読むと、香月とは一見関係ないように思えるのだが、頭が良く、翡翠に執着を持つという点で鶴岡と香月は似ている。
個人的には香月と翡翠はこのままバディとして活躍してほしいのだが、果たしてどうなるか…、嫌な予感がありつつ、最終話を楽しむことにする。

しゅう
@shuu62
(ネタバレ有)
読了。何やらキツネにつままれたような感覚だ。
作中感じていた微細な違和感が最後に形になる構成はお見事。
結論に至るまでの理屈が1つではいけない理由なんて無いという主張はこの物語にも適用できる、素敵な主張だった。
霊媒師を演じ、ワトスン役になりきる翡翠と探偵役の香月だが、その水面下では翡翠を狙う連続殺人犯とそれを追う探偵翡翠だったという二重の構造。
さらに結論に辿り着くまでの理屈として、霊媒能力は実際にあったのか、をぼかしている所もテーマと合ってて良いと感じた。
霊媒能力だろうが卓越した推理力だろうが、要は結論が合ってさえいれば良いのだ。
しかしああいった典型的黒髪美少女には気を付けなければならないと、男の自分としては深く留意せねばなるまい。
鶴岡は唾棄すべき殺人鬼だが、心の中でほんの少し、同情をする…。