
雪村
@lastleaf_joker
2026年2月6日
星の王子さま
サン=テグジュペリ,
アントアーヌ・ド・サン・テグジュペリ,
河野万里子
・作者本人が挿絵を全て描いている(それもカラーを合わせてかなりの量が存在し、この物語に対する並々ならぬ執念が伺える)こと、航空会社の路線パイロットであったこと、はしがきやあとがきのギミックや本文中の様々なテクニックによって「星の王子さま」が実際にあった話であることを証明するための数々の仕掛けが施されている。
・なぜ星の王子さまが「僕」に絵を描くことを強請ったのか(一応、星の王子さまにとっての死の概念が地球人とは違ったのかなという解釈は可能。作中では表立って言及されなかったため、序盤に読み手の興味を引くためのものだった気はする)ということや、どうして星の王子さまは自死を選択しなければならなかったのか(一応、元々住んでいた星に帰れなくなったという言及はしている)などの数々の疑問は残るが、
①「僕」視点による星の王子さまとの遭遇を描いた物語
②星の王子さま視点による地球にやって来るまでの物語
③星の王子さまが自死を選択するのを「僕が見届けるまでの物語
の3部構成になっており、何となく最初に②を描き、そこから信憑性を高めていくために①③を書き加えていったような、そんな雰囲気を感じた。
そして様々なバージョンの翻訳が存在する星の王子さまをAmazonで検索する際に出てきた「誰が星の王子さまを殺したのか――モラル・ハラスメントの罠」という最悪なタイトルによってネタバレされたことは絶対に忘れない。