管太
@r_f_1
2026年2月6日
蛇にピアス
金原ひとみ
読み終わった
言語化できない黒くて大きな澱のようなものが、作品に通底してある。思わず一気に読んでしまった。
人間社会には「所有」という仕組みがあり、所有する美学と所有しない美学がある。主人公はアマとの別れにより、所有する美学を選択した。所有し、自分の血肉になることを望んだ。
主人公はこの作中で知らず知らずのうちに愛を知る。自分自身を影にする方法を模索していたが、最終的には龍と麒麟とともに命を持つ。こんな一言では押し込めないし、これから二人がどうなっていくかもわからない。しかし主人公の中にかすかな希望もあるかもしれない。
再読したいと思った小説。


