読書日和 "爆弾犯の娘" 2026年2月6日

爆弾犯の娘
爆弾犯の娘
梶原阿貴
こちらも、図書館で長く順番待ちしていた一冊。 書店で平積みにされているのを何となく眺め、 内容もよく知らないまま予約していた。 タイトルから、てっきりミステリー小説だと思っていたら、 まさかのノンフィクション、自叙伝。 読み始めてすぐ、その事実に驚かされる。 実の父が爆弾犯。 しかも、生まれる前から指名手配中で、 小学校を卒業するまで自宅にかくまわれ、一緒に暮らしていたという。 そんな現実が、本当にあったのかと、何度もページをめくりながら思った。 爆弾犯である父との関係、母との生活、 芸者置屋の祖母。 語られるエピソードの一つひとつが濃く、 登場する人たちのキャラクターも強烈で、 ぐいぐいと引き込まれるように読んだ。 昭和の小学生の日常描写もあまりにリアルで、 重い題材でありながら、読みにくさはない。 むしろ、淡々とした語りが、現実の重さを際立たせている。 これは、ぜひ映画化されたら観てみたい一冊。
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