ほたる "ふたり暮らしの「女性」史" 2026年2月7日

ふたり暮らしの「女性」史
いわゆる学術書的な語り口というよりかは、4つのエピソードを残っている文献から描き出すライフヒストリーに近い形になっている。 ふたり暮らしの女性が時に透明化され時にスティグマ化され、常に社会からの目線に晒されてきたことがとてもよく分かるし、時折挟まれる当人たちが書く文章には力強さと深い悲しみを感じた。 女性たちの関係性を決めつけないことを大前提としつつ、同性愛、特に女性同士の同性愛が透明化されやすいことにも問題提起をしていて著者の誠実さも感じた。本の中では、関係性についてだけでなく様々な分野で女性差別の被害を受けた個人の経験もたくさん描かれており、関係性の要素としてシスターフッドもあったのだろうなとひしひしと感じる。 参考文献の量がとても多くて、様々な時代や状況に置かれた方たちの経験を1冊の本にまとめ上げたことの重要性を感じた。ありがたい〜〜。
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