橋本吉央 "真ん中の子どもたち" 2026年2月7日

真ん中の子どもたち
言語と血筋という二つの面から、若い登場人物たちのアイデンティティの苦しみを実直に描いている作品だと思った。 読んでいて共感ではなく発見的な気持ちの方がやっぱり大きかったことを感じて、自分がマジョリティ的なルーツの持ち方をしており、それによるアイデンティティに対する悩みを持たずに生きてきたということを、改めて実感。 琴子が自分なりの中国語の学び方をしていこうとする様子を見て、血筋は自分では変えられないけれど、言語、言葉については自分自身の意思を宿すことができる、というメッセージもあるのかなと受け取った。 きっと、同じように自分のルーツやアイデンティティに悩む人には、なんらかの形で助けになる小説なのではないかと思う。
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