みい
@booklog_2026
2026年2月21日
黄色い家(下)
川上未映子
読み終わった
川上未映子『黄色い家』を読み終えた。
手に取ったきっかけは、B'z稲葉さんがこの作家さんの本を読んでるからっていう超ミーハーな理由。
すごく読みやすい文章だなっていうのが第一印象。そして、そこを切り取るの?っていう視点の鋭さ・独特さが第二印象。
海外で人気だというのが納得できた。文体ってそのままのニュアンスで翻訳できないけど、視点の独特さは失われないものだから。
『黄色い家』を読んでいて、髙村薫『冷血』をちょっと思い出した。
ただ、冷血の二人は合田雄一郎との出会いののち知性や芸術性の発露が見られて、もっと早くに違う道に引き上げられていれば…という後悔のようなものを読者に感じさせるんだけど、黄色い家の方は、そういう人より優れた誇るべき資質みたいなものがないように思われる。そこが救いがないというか、絶望の種類が違う感じ。美形で賢くて、本当はこうじゃない道もあったんですよっていう言い訳めいたものが見当たらない。
花の容姿について後半で再言及されるところが、なんというかリアルな感じで思わずうなった。生き様が段々と顔つきに反映されていったんだろうなと思わされた。
すごい作品だった。