
本読みねこ
@neco-
2026年2月7日
海を覗く
伊良刹那
読み終わった
敬愛し、憧憬する者になりたいという気持ちは、自分にも当然ある。けれど、それを模倣にせずに己のものにするというのは並大抵なことでは、きっとない。
近くして同じ色ではないことはわかるけれど同人にはなり得ないのだからその系譜をどこまで貫き、以後どうやって昇華していくのか。
ざっくり雑に言ってしまえば美的考えの重厚な(反して幼稚にも見えてしまうところもある)男子高校生が自分の美的にばちこーんとあった同級生(男子)に恋をし、けれど打ち破れ修学旅行で入水自殺という話だけど(そこに至る心境の諸々はそれはそれはたくさんあるが)、それをこういうかたちで書ける10代ってやっぱりすごいよなあと。
デビュー作なので、2作目はどんな感じになるのかなという期待と、三島が今のところあまり得意ではない自分は自作が出たら読むか考え中。
「数学のノートは買わなかった」というところは何で?と思ったけど、でも読み終わったあと何か好きな箇所になった。
