
積読家
@tsuntsundondon
2026年2月7日
世界99 下
村田沙耶香
読み終わった
読書日記
「やばい」という意味ではなく、字面通り「えぐみ」が強すぎる上下巻。
村田沙耶香はどうしてこんな言葉にしてほしくないほどの人間の、そして社会の気持ち悪い部分をありありと書けるのだろう。
いっそ知らない方が楽ではあるだろうが、知らずに生きることも地獄。
ありえない世界設定なはずなのに、さも当然のように描写で、特徴を分かりやすく説明することが少ないので、読んでるこちらが混乱してくる。そんなこともあるかもしれないと思ってしまう、そんなわけないはずなのに。
そして本当にすごいなと思ったのは、ありえない世界設定なはずなのに、どストレートな現代社会の風刺に感じられたことだ。
日本の政治と民主主義が揺らいでいるこの時期に偶然読めたのは幸かもしれない、不幸かもしれない。
フィクションにのめり込みながらも、ずっと頭の片隅にノンフィクションなことを考えて、すごく頭を使う読書体験だった。

