
kasu.
@11uyksm
2026年2月8日
和菓子のアン
坂木司
読み終わった
文庫本
解説まで入れると文庫で405ページもあって分厚さにたじろいだけど、読み始めてみると登場人物たちのキャラの良さや温かみのある物語と謎解き、和菓子の名前の由来や歴史の面白さに手が止まらず一気読み。
和菓子って餡子のイメージが強くて、どれも同じ様な味と思っていた私に喝を入れてくれているような物語。読了後には和菓子が食べたくなり、もっと詳しく知りたくなる。
〜デパ地下の和菓子店「みつ屋」で働き始めた梅本杏子(通称アンちゃん)は、ちょっぴり(?)太めの十八歳。
プロフェッショナルだけど個性的すぎる店長や同僚に囲まれる日々の中、歴史と遊び心に満ちた和菓子の奥深い魅力に目覚めていく。
謎めいたお客さんたちの言動に秘められた意外な真相とは?
読めば思わず和菓子屋さんに走りたくなる、美味しいお仕事ミステリー!〜
🤲「愛想も良さそうだし、それに何より爪が短くて清潔だもの。」(P.25)
・私も爪の白い部分が長いのが無理なので、ほとんど無いくらい短くするけど、そうするとオシャレとは無縁の指先になってしまうのがややコンプレックス。杏子も自分の手を「ウインナーみたいで爪なんか伸ばす気にもなれなかった指。」と言っていて、妙に共感してしまった。そして和菓子屋さんの面接で杏子が言われたこの言葉。評価してもらえた事に驚きと喜びでキュンとする杏子。私自身も評価してもらえた様な気持ちになった。
🙏「水無月」という名の三角形に切り出された平たいういろう。「縁起ものなんです」(P.61~62)
・「氷の節句」というものがあるのを初めて知った。氷を模したお菓子で、無事に過ごせた半年の厄を払い、これから半年の無病息災を願って食べたという。上の小豆は魔除けの意味を込めて必ず載せられるらしい。昔の人の考えることって凄い。和菓子にそんな意味の込められたものがあるとは。興味深い。
🎭立花さんの仮面が崩れた瞬間(P.78~81)
・冷たい印象だった立花さんがまさかの…!!読んでいてすごく癒された。椿店長と杏子の間で立花さんのことを「あれ」と呼ぶのがまたクスッと笑えた。
🌲私は画面をスクロールして『松風』の名前の由来を読む。(P.137~138)
・いつも上菓子を二つと『松風』を一つ買っていくおばあちゃん。語源とおばあちゃんが毎回買っていく理由に涙がほろり。
🌼「知識なんざ、あとからどうにでもなる。でも愛嬌と説得力は勉強して身につくようなもんじゃないからな。」(P.215)
・気難しそうな職人気質からも認められる杏子の人柄。この場面にすごくほっこりさせられた。
⏳『源氏物語』の登場人物とおなじお菓子を今でも食べられるなんて、すごいことだよね。ずっとずっと昔から、時間は途切れなく続いている。その時間の別名を、歴史という。(P.216)
・ここの部分がすごく好き。私も神社とか昔からある物や歴史が好きだから、この考えにとても共感できた。




