
Moonflower
@Moonflower0226
2026年2月8日

暗闇のなかの希望 増補改訂版 ――語られない歴史、手つかずの可能性 (ちくま文庫 そ-4-1)
レベッカ・ソルニット,
井上利男,
東辻賢治郎
読み終わった
16 大いなる分断を越えて
〜
すべてがばらばらになり、すべてがまとまりつつある
【感想】
直接行動/アクティヴィズムの歴史と実践と思想を内側から描き、現代社会における希望と可能性の在り処を示す。
著者があとがきで述べるように、本書は端的に彼女の仲間たちを鼓舞するために書かれている。それでもなお/それゆえに、「行動すること」が切り拓く/切り拓いてきた「未来」が如何なるものであったかがありありと描かれているため、社会における不正・差別・不条理への抵抗の必要性と、行動しつづけることが自然と「次」を引き寄せていく可能性とが説得的に語られており、こうしたアクティヴィズムとは縁のないひとをも鼓舞する叙述となっている。そこにいたく感嘆させられた。
原書はイラク戦争期の刊行ながらも、本書が提示する「希望」の普遍性は色褪せることはなく、むしろ今後さらに強まっていくのではないか。ろくでもなさすぎる世界情勢(もちろん国内も含む)に「力」を殺がれる日々がつづき、今後ますますその傾向が深まると思われるだけに、多くの人に読んでもらいたいと思った。