
乖離
@karu
2026年2月8日
会社と社会の読書会
WORKSIGHT,
山下正太郎,
工藤沙希,
畑中章宏,
若林恵,
コクヨ野外学習センター
読み終わった
本書の最序盤に出てくる問い:
「会社=社会」なのか?
私も学生時代、会社員になることイコール社会人になることだと漠然と考えていた。会社に入ってみると、人と社会とのかかわりは思い描いていたよりも多様で複雑で謎めいているということが実感できるようになってきた。本書はそんな実感とともに読むととても面白かった。
この本はコクヨ学習センターと黒鳥社が、民俗学者の畑中章宏を招き行った読書会の記録である。
(コクヨ株式会社は文具メーカーのイメージが強かったがオフィスデザインなども手がけているため、働くことそのものを考えるオウンドメディアを運営しているようだ)
一連の読書会は、会社、勤勉、家と男女、立身出世、修養、欲望そして再び会社とはという問いに還っていく。
会社や労働にまつわる身近な悩みが取り上げられるにも関わらず、234冊に及ぶ書籍が参照されることで、新たな知識や発見を得ることが多く面白かった。
一番面白かったのは最終章の小商いのプラットフォーム化する企業という指摘である。
大量生産大量消費の時代が終わり、日本市場が縮小していく時代にプラットフォーム化する企業という試みが持続可能なものなのか、そういう形になって「会社」がいかに必要なのかということを考えさせられた。
私自身は会社というプラットフォームを使いこなして小商いしたいと思う。そうして働くなかでこの先の会社は変容し、会社がある意味が生まれていくような気がするからだ。



