
久留
@hisadome117
2026年2月8日
日本的霊性 完全版
鈴木大拙
読み終わった
戦争時代の日本的精神に対抗するものとして霊性が語られている。二元論(分別)を乗り越えると霊性があるというのはレンマと同じことを言っていて、華厳や仏教の影響を感じるし、そこに依って日本的霊性の発現を語るのは道筋として理解できる。霊性は地に足ついた全体としての働きというあたり。
・浄土系の思想(霊性のうち情性)…無分別=大悲=因果を超えて救われるという思想。これは個人的な経験であると同時に超個己であると信ずる思想。
(個人的には西洋では力が意識され、隷属としての人間になるが、仏教では自覚して悟るというはたらきに焦点があてられるという指摘が面白かった。)
・禅(霊性のうち知性)…二者の間に媒介を入れずに直観で捉える、即非=否定の否定が肯定となる般若論理。いわゆるロゴスでなくレンマで物事を把握し、己の仏性も捉えるといったところか
(解説でも指摘の通り、第四編に至るまであまり深掘りされないので今ひとつぴんときていない)

