
okaeri
@b0c9e1
2025年1月22日

傲慢と善良
辻村深月
買った
読み終わった
そんなところまで言わないでくれ と言いたくなるような心理描写の深さ。
田舎の嫌なところと、母親の嫌なところ、どちらも知っていて、わたしはそう言った面で母から解放されて、だから失踪せず自殺もせずに止まっている。
知っている、彼女の思考は「認知の歪み」に相違ない。(ただその歪みを植え付けたのが母だということは事実)
架の女友達にひどく言われるが、結局一番受け入れて欲しい人に、そのまま受け入れてもらえる。そのストーリーに、またその歪みを「可哀そう」がってくれる架に対し「そんなところが鈍感で好き」というところにも、読後嫌気がさした。
(わたしは対峙して、自傷するしかない。そんな独りよがりが、また傲慢さであるのだが。)
朝井リョウの解説にも唸る。