ゆ。 "生命式" 2026年2月9日

ゆ。
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@XtVq4
2026年2月9日
生命式
生命式
村田沙耶香
私の苦手な短編集だけど、ひとつ読むごとに一息つくようなものばかりだった。 「生命式」は言われていたように『消滅世界』の土台となっていそうだった。人肉を食べることと受精の二つが題となっていて、人間がより生物と化していて面白かった。人肉を食べないことで世界に反発していた主人公が、最後に理由は違えど人肉を食べない選択をしていた友人を食べることにした場面が良かった。友人の願いをきくことは多分人間特有で他の生物にはないのではないかと思うから。生命式という生物の本能が主体となった仕組みの上でも、主人公は人間のままで、世界に反発していたんじゃないかと思った。 「孵化」は主人公ほどのレベルじゃなくても誰しもが考えたことがあることなんじゃないかと思った。友人によって話し方が変わったり、環境によって行動が変わったり。本当の私はどれ?って思ったことがない人なんていないでしょうから。
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