生命式

生命式
生命式
村田沙耶香
河出書房新社
2022年5月9日
44件の記録
  • myu
    myu
    @reads_0926
    2025年8月18日
  • 庭ガラス
    庭ガラス
    @glass_water
    2025年8月17日
  • しじみ
    しじみ
    @sizimi-85
    2025年8月15日
  • あこ
    あこ
    @jt-aw05246-888
    2025年8月8日
  • ぱち
    ぱち
    @suwa_deer
    2025年8月8日
    単行本で読んだつもりだったので再読だと思っていたけど、読み進めたら全然読んだ記憶がなかったので、きっと僕の捏造した記憶だったのでしょう。新鮮に読めて良かったと前向きに捉える。 さて、以下、収録作で気になった作品を抜粋して感想メモ。 ※ネタバレ含む。 「生命式」 葬式の代わりに亡くなった人(の人体)を料理して他人にふるまうのと同時に、参列者はその場で手頃なパートナーを見つけて「受精」をおこなう、「生命式」という儀礼が普通になった社会。 人類の文化の中でも亡くなった人の人肉を食べるという風習を行う文化はあった(小説の中でも言及されている)し、葬式における「喪に服す」とは異なる形で、亡くなった人の人格を弔う様が描かれている。 ある意味「生産性」を重視した社会においてこういう儀礼が発生するのは当たり前なのかもしれないと思った。 突き詰めていけば物質としての人間(身体)の有用性はあるのか?という問題が描かれていて(『信仰』でのテーマ「人新世」が問題とするものとかなりリンクすると思う)、この点は『世界99』を読んでいると腑に落ちるものがある。それが良いのか悪いのかは分からないけれども。 「素敵な素材」 ひとつ前の収録作「生命式」と近い設定で、こちらも物質としての人間の身体に有用性はあるのか?というテーマ。「生命式」と同じく、モノとしての人間にも人格や社会性があるということを描いているように思う。「生命式」も「素敵な素材」も一見グロテスクな題材を扱っているように見えるが、最後まで読むと「人間(性)はなくならない」ということを描いているのではないかと感じた。 「素晴らしい食卓」 他の収録作品に比べるとわりとシンプルな話になっているはずなのに何だか説明が難しい作品。 かなり比喩的に言うなら、それぞれの美学に基づいてそれぞれの食があるよねと、文化相対主義的な話にまとまりそうなところで、暴力が降って湧くという話。 しかしこの「暴力」はいったい何なのか? 言語化するのは難しいけど、とても示唆的な物語だと感じた。 「パズル」 「優しい」に価値があってそれが機能するためには、その反対の概念や対象が必要。 パズルのピースとピースみたいに、その依存的な関係性が存在の輪郭を形づくる。 全体としてのパズルではなく、ピースとピースとがハマるうちに、それが全体のパズルになっていくということなのだろう。 「孵化」 この作品の主人公が『世界99』の主人公のモデルになったという。確かに設定はそのまんまだ。 だからこそどこが異なるのかという点に目がいってしまう。 ひとつ大きな差異としてはこの作品の最後に「喪失」が描かれているところだと思う。 ここでの喪失は、失恋的な喪失感とは異なる感じがある。 全部の作品を読んでないけど今まで読んできた村田作品から培われたイメージでは、主人公が周りの人に喪失感のようなものを味あわせることはあっても、主人公自身がそれを感じることはなかった気がする。 村田作品を今後も読む上で頭の片隅に置いておきたい作品。
  • 日向
    日向
    @mudream_31zZ
    2025年8月1日
    好きな本聞かれたらこれを挙げるくらい好き
  • あさだ
    あさだ
    @asadadane
    2025年8月1日
    「魔法のからだ」が特に好きだった。「恋人だから」「求められたから」ではなく、貴方の皮膚の内側に行きたいという自然な感情の発露から相手と交わる。自分に対して誠実。(勿論前者が不誠実というわけでは決してない)
  • Blue moon
    Blue moon
    @mimosamimi
    2025年7月27日
  • ユカ
    ユカ
    @yuka_her
    2025年7月27日
    『素晴らしい食卓』の展開がおもしろい それぞれの食文化を独立したものとして否定せず強要せず迎合もしない!と大盛り上がりした直後 突然帰ってきた夫が全部一緒くたに一口にして、おいしいおいしい素晴らしい文化交流だ!と言い放ちしんとする部屋 『孵化』おもしろすぎる! 一番すきかも 結婚祝いであれを作ってくれる友人、理解しすぎている。雲行きのあやしい終わり それにしても読みやすい文章 組み立てもうますぎる 2ページ半の短編もキレキレ
  • 読書猫
    読書猫
    @bookcat
    2025年7月24日
    (本文抜粋) “「俺はさー。今の世界、悪くないって思うよ。きっと、池谷が覚えてる、30年前の世界も悪くなかったんだと思う。世界はずっとグラデーションしてっててさ、今の世界は、一瞬の色彩なんだよ」(「生命式」)“ ”「相手の作った食べ物を食べるって、相手の住んでいる世界を信じるってことでしょ。久美の世界を面白がることはできても、それを口に入れるのはちょっと難しい。食べ物なんて、変なものばかりだと思うけど、だからこそ、騙してくれないと食べることができないんだよ」(「素晴らしい食卓」)“ ”二人は詩穂より過激なことをたくさん知っているのかもしれない。 でもアキやミホは、誰かが作った「いやらしいもの」の話をしているだけで、自分の身体の中のいやらしさを、きちんと育てていないように、私には感じられてしまう。だから他人の「いやらしいもの」の中に簡単に呑み込まれていってしまいそうに思える。(「魔法のからだ」)“ ”「……私たちの快楽は私たちのもの、あなたたちの快楽もあなたたちのもの、私たちは私たちの快楽を発見する、快楽を裏切らない、私たちは私たちのからだを裏切らない……」(同上)“ ”ユキオの唇から、また、微かな風が漏れた。 そのたびに、僕はその風を吸い込んで震えた。僕はこの風を浴びるために、この部屋に11年間吊り下げられていたのだと、初めてわかった。(「かぜのこいびと」)“ ”コンクリートと人間は、相反するものではなかったのだ。この世に蠢きまわる人間の全てが、私達、灰色のビル全ての、共有の内臓だったのだ。そう思いながら、早苗はふらふらとビルに近づいた。(「パズル」)“ ”生命のざわめきをかきわけ、空腹の胃を抱えた私は、今夜の食べものを、この街の隙間から少しだけもぎ取る。生き物の気配は遥か彼方まで続いていて、途方もなく思えた。私もそのざわめきの一部になって、呼吸を吐き出し動き回って空気を揺らし、生きている振動を街に染み込ませた。(「街を食べる」)“ ”このとき、私ははっきりと自覚した。 私には性格がないのだ。 あるコミュニティの中で「好かれる」ための言葉を選んで発信する。その場に適応するためだけに「呼応」する。ただそれだけのロボットのようなものだったのだ。(「孵化」)“
  • よ
    @mille_00
    2025年7月23日
  • もん
    もん
    @_mom_n
    2025年7月21日
    最近夏バテのせいか食欲が減退しているが、この本を読んだらますます食欲がなくなった気がする。言葉が人間の三大欲求に影響を及ぼすってすごいことだ。 『孵化』は特に刺さった。仮面を被って生きていることに悩んでいた数年前の自分に教えてあげたい。 p.24 おまえら、ちょっと前まで違うことを本能だって言ってただろ、と言いたくなる。本能なんてこの世にはないんだ。倫理だってない。変容し続けている世界から与えられた、偽りの感覚なんだ。 p.50 「だって、正常は発狂の一種でしょう?この世で唯一の、許される発狂を正常と呼ぶんだって、僕は思います」 p.243 スーパーの売場に冷たく横たわっている野菜の死体にはない、生きた味わいに内臓が揺さぶられる。私はこの街の破片に嚙みつき、唾液で溶かし、飲み込み、腹の中へ落としながら、ひたすら灰色の歩道を進み続けた。 p.259 私には性格がないのだ。 あるコミュニティの中で「好かれる」ための言葉を選んで発信する。その場に適応するためだけに「呼応」する。ただそれだけのロボットのようなものだったのだ。
  • あまみ
    あまみ
    @amami_book
    2025年7月20日
  • 松本行きのかいじで読む。何年か前に同じように松本行き特急で、村田沙耶香の『無』を読んだ。脳内マップ上で東京タワーと無が強固に結びつき、旅行より鮮明に記憶に残ってしまった。今回は「追加の山本」で記憶されそう。 旅の一食目はホットドッグ。
  • 露伴
    @reality
    2025年6月25日
    今の世界秩序や倫理観で考えたらゾッとする「当たり前」を本書では淡々と登場人物全員が「普通だよね」と言った雰囲気で語るので、同調圧力を通して私も普通を受け入れて読み進める。 活字から、同調圧力を受けるという体験がもう面白い。 本書は極端な書き方で気味悪いが、死生観を変えるべきと私もよく考えるのでこんな世界だったら〜。と妄想を膨らませるのも充分に楽しんだ。 お葬式は暗くあるべきでない。悲しむべきでもない。 食べてもらって、生殖をしてもらって、次に繋げる。物理的には明るいが、感情的に受け入れ難い。 合理的に考えればありかもな〜と思ったりもした。 性行為が感情によるものではなくて、合理的な物になれば少しは気持ち悪さは薄れるのかも知れない。 本当の正しさなんてないのかもなあ
  • 猫
    @mao1012
    2025年6月19日
    世間一般の『正常』に抗って己にとっての正しさ、快感、自由を得ようとしている登場人物たち。 途中で少し具合が悪くなるくらいには、色んなものが闇鍋みたいに詰め込まれていて消化するのが大変だけれど、読んでいてそれが楽しい。最後の話は平野啓一郎の『分人主義』にも通ずるものがある。他者にみせている様々な顔も結局は全て『統合』されたひとつの自分なのだと思う。
  • あっち
    @napread18
    2025年6月9日
  • 鯨るか
    鯨るか
    @cugiraluca
    2025年4月23日
    食や性を通して生を内視させる短編集。トリッキーな切り口だけど切実。私は「魔法のからだ」が一番ピンときた。「誰かが作った「いやらしいもの」の話をしているだけで、自分の身体の中のいやらしさを、きちんと育てていない」(p.148)人がとても多いと私も感じる。「うーん、うまく説明できないけど……それがセックスだってことまでは、あんまり考えてなかったんだ。抱き合っているうちに、彼の皮膚の内側に行きたくなったの。それだけ」(p.145)もちろん妊娠や感染症については熟慮すべきだけど、性はいつも純粋で真剣であって欲しい
  • 2:27
    2:27
    @hinoki227
    2025年3月25日
  • のぐ
    のぐ
    @liebe_buch
    2025年3月22日
    不気味すぎてトラウマ。気分が悪くなるから二度と読みたくない、、
  • @mori16
    2025年3月13日
    ダ・ヴィンチの村田沙耶香特集を見て借りた。 最初の一編「生命式」と、最後の一編「孵化」を読んだ。 生命式 主人公が人肉を食べる世界についてけなかった前半のネガティブな描写にも、世界に馴染んでいくにつれてポジティブなる描写にも共感する。価値観がゆらゆらと動く。倫理観のおぼつかなさ。 孵化 あるある、わかるわかるとなる現象なのに、主人公に隔たりを感じてしまう。 本当の自分がない。性格がない。相手の望むままのキャラを、素で生きられる。すごく器用で、羨ましいとも思う。
  • しの
    しの
    @shino3
    2025年3月13日
  • ころころ
    ころころ
    @suuu0511
    2025年3月9日
  • aiko
    aiko
    @aiko-0
    2025年3月9日
  • 紗笑
    紗笑
    @elmer_sae
    2025年3月9日
  • naco
    naco
    @194021
    2025年3月8日
  • Zh
    Zh
    @g__j__r__
    2025年3月8日
    読書好きの友達と書店を見ていた時に買ったやつ。 村田沙耶香さんの作品で描かれる世界、登場人物はみな自分の知る正常・常識からは離れている。 何が正しいのか、正しさとは何のためにあるのか、心地よく揺すられる感覚が気持ち良い。
  • やられた…という衝撃を受けた一冊
  • 夏しい子
    夏しい子
    @natusiiko
    2025年3月8日
    文学で救われるという話をたまに聞く。 私にとって読んで「救われる」「癒される」と感じたのがこの本だ。 世にも奇妙な物語や笑ゥせぇるすまんだと、おかしな物語の最後はとんでもないバチが当たったかのようなバットエンド。 けれど村田沙耶香さんの小説は、そのままイイ感じで日常が続いてくれる終わり方で、そこが安心できる。 「変わっててもいいんだよ」 「みんなと同じじゃなくてもいいんだよ」 と安心感をくれる。 この「生命式」はどの話も良かったが、特に「二人家族」と最後の「孵化」が良かった。
  • nao
    nao
    @ggtop-88
    2025年3月7日
  • おおて
    おおて
    @nijiho_626
    2025年3月6日
  • mitsuki
    mitsuki
    @gomitsu_
    2025年3月6日
  • ピ
    @moka1930
    2025年3月5日
  • ichise
    ichise
    @books_ichise
    2024年11月2日
  • フィル
    @philburbank
    2024年10月21日
  • haru_68
    haru_68
    @haru_68
    2024年10月5日
    No.9 (2024年9冊目) 『生命式』 村田沙耶香 ✒︎ ___________________________________________ 個人的には興味をそそられる世界観! 楽しみながら、気味悪く感じながら 読ませていただきました^ ^ できれば『生命式』で一冊書いて欲しかった、、、
  • まお
    まお
    @mao_ssss
    2023年9月22日
    正直、とても気持ちが悪いと思った。それは本能的な拒否反応で、わりと倫理に対して寛容だと思っていた自分にもそういう正義感があったのかと気付かされた。「食べる」ことが主なテーマとして出てくる。私は手を洗わないと食事をしたくない。そういう人にこそ読んでほしい。
  • 村崎
    @mrskntk
    2022年6月26日
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